競艇でとにかく勝ちに行こうとするのがイン屋!どんな選手がいるのかご紹介します!

競艇の魅力というと、ボートがぶつかり合って少しでもいいコースを取ろうとする選手たちの駆け引きもその1つに数えられます。そこで今回は日々熾烈なコース争いの最前線に割り込む「イン屋」の選手たちをご紹介していきます。物凄い執念でインコースを取りに行く迫力は圧巻です。

競艇でのインコースの特徴とは?

 

引用元 https://www.photo-ac.com/

競艇でインコースと言えば「とにかく勝ちやすい」のが特徴です。競艇は全6艇のボートで着順を争いますが、1コースから3コースをインコース、4コースから6コースをアウトコースとし、大きく分けて考えられています。

インコースの中でも、最も内側の1コースは、全体の勝率が50%以上だと言われていて、とにかく勝ちたいのであれば、1コースを狙うべきだというのが、定石となっています。

ちなみに、最もアウトの6コースは勝率僅か3%なので、その差は明らかといえるでしょう。インコースに入ると、最短距離でゴールを狙えるほか、他艇の波の影響も受けにくく、ぶっちぎりで1着になれる可能性が高いのです。

インコースを取りに行くのに必要なこととは?

そもそも、インコースは狙って取れるものなのでしょうか?競艇では、1から6までの出走順は決まっていますが、どのコースで走るかは、ピットを出てからの駆け引きで決まっています。

今回ご紹介する「イン屋」という選手たちは、とにかくインコースを狙いに行く人達ばかりなのです。インコースを取りに行くには、どんなテクニックが必要なのでしょうか?

①何が何でも譲らない精神力

イン屋になるには「絶対にインコースを譲らない」という精神力が必要です。勝ちたいと思っている選手はみなインコースを狙ってくるわけですから、その中で自分は絶対に譲らない!と周りの選手にアピールし続ける精神力は必須でしょう。フィジカルの強さだけではなく、メンタリティも大きな要素です。

②ピット離れの早さ

イン屋になるには、「誰よりも早くピット離れをすること」も重要です。コースの奪い合いは、ピットを離れてスタートラインに着くまでに決まります。ピット離れが遅い選手は、インコースを中々取りにくいのです。ピット離れに合わせて、モーターを調整してくる選手もいるほど、スタートに着くまでは重要です。

③上下関係の利用

インコースを取りに行くのに、人間関係の駆け引きを利用することもポイントの1つになります。実は誰がどのコースを走るのか?は、競艇選手内の人間関係でも決まっているのです。新人でテクニックがあまり備わっていない選手は、誰にも迷惑を掛けない6コースに入るのが慣例となっています。

逆に、いつもお世話になっている先輩方は、インコースに入れていくのが競艇選手間での裏ルールです。「先輩・後輩」の関係を上手く使って、インコースを取りに行くことは、競艇選手の間では、日常的に行われていることなのです。

有名なイン屋の選手をご紹介!

では、ここからは有名なイン屋と呼ばれる選手を数人ご紹介していきます。どの選手も、インコースとりにこだわり続けている選手ばかりです。

①西島 義則選手

 

引用元 https://www.nikkansports.com/

1人目のイン屋は「西島 義則選手」です。西島選手は、「インの鬼」とも呼ばれ、生粋のイン屋として有名です。過去にはSG7度の優勝を誇る輝かしい実績を残している選手になります。6号艇からの出走でも、ピット離れが遅れたとしても、意地でインを狙いに行く貪欲さを持った選手です。

2002年あたりから、目立った活躍はありませんが、今でもA1に属する上位レーサーの一人です。

②深川 信二選手

 

引用元 https://www.tokyo-sports.co.jp/

2人目のイン屋は「深川 信二選手」です。深川選手は別名「深イン信二」とも呼ばれるほど、生粋のイン屋として有名です。インコースを狙い過ぎると、全く助走が取れない「深イン」と呼ばれる状態になってしまい、インコースのメリットを生かせない状態になることもあるのですが、深川選手は深インをも恐れないほど、貪欲にインコースを狙ってくるのです。

深川選手は日本モーターボート選手会選手会長の「上瀧 和則選手」の気概を受け継ぐ選手としてイン屋で活躍し続けています。

③西田 靖選手

3人目のイン屋は「西田 靖選手」です。西田選手の特徴は「驚異的なピット離れ」です。とにかくピット離れが早く、意地でもインコースを狙いに行きます。6コースから1コースを狙う事もざらで、過去にSG2勝、G1で1勝の成績を残している有名レーサーです。

④石川 真二選手

 

引用元 https://www.boatrace-toda.jp/

4人目のイン屋は「石川 真二選手」です。石川選手も武器は「ピット離れ」です。周りからは「スーパーピット離れ」と呼ばれ、その切れ味の良さに周囲を驚かせるほどです。

石川選手は2001年に難病のギランバレー症候群と診断され、選手生命の危機からも復活したスーパー選手なのです。難病克服の精神力が、イン屋のタフさに繋がっているのかもしれません。

⑤今村 暢孝選手

5人目のイン屋の選手は「今村 暢孝選手」です。今村選手は、1コースを狙いに行くよりも、2コースを狙う事を得意とする選手です。5号艇6号艇からでも2コースを狙い、捲り差しで上位を狙うのがうまい選手になります。2016年のG1九州地区選手権優勝の際も、今村選手の勝負強さが話題になりました。

⑥鈴木 幸夫選手

6人目のイン屋の選手は「鈴木 幸夫選手」です。鈴木選手は還暦を迎えたベテランレーサーです。はっきりとどのレースでも3コースよりはインを狙いに行く貪欲な選手です。1992年には総理大臣杯でSG優勝の実績があります。

何が何でも1コースでもインを狙う姿は見ているファンを惹きつけます。ボートレースの面白さを一番見せつけてくれる、迫力ある走りも魅力の一つです。

⑦鵜飼 奈穂子選手

 

引用元 https://www.sponichi.co.jp/

7人目のイン屋の選手は「鵜飼 奈穂子選手」です。鵜飼選手は、なんとデビュー戦からいきなりのインコースを狙いに行った伝説の女子レーサーです。基本的に女子レーサーは、前付けをしないと言われていますが、鵜飼選手だけは別格で、何も恐れずにどんどんインコースを狙って行きます。

デビュー戦では、6号艇として出走しましたが、なんと3コースまで入りこむことに成功。前代未聞の事件だと言われていました。ちなみにG2女子王座決定戦で3連覇をするほどの実力の持ち主で、通算の優勝回数は、女子レーサー界でナンバーワンとなっています。

⑧野田部 宏子選手

8人目のイン屋は「野田部 宏子選手」です。野田部選手は、まだまだ経験の浅い選手ですが、貪欲にインコースを狙ってくる女子レーサーでは珍しい存在です。1コースを狙う事もありますが、3コースを敢えて狙い、3カドからの捲りを得意とするテクニックの持ち主でもあります。

優勝経験こそないものの、このままイン屋にこだわり続ければ、いずれビッグタイトルで優勝出来る事間違いないでしょう。今後の活躍に期待したい選手です。

競艇でとにかく勝ちに行こうとするのがイン屋!どんな選手がいるのかご紹介します!のまとめ

というわけで、今回は競艇の醍醐味でもある、インコースを狙い続ける代表的な「イン屋」の選手をご紹介してきました。イン屋のように勝ちに対して貪欲な選手が集まれば、レースはどんどんスリリングなものになります。

コースが事前に決まっていないのが、競艇の面白いところであり、難しいところです。イン屋の選手をしっかりと見極めて、合理的に競艇生活を楽しまれてはいかがでしょうか?イン屋のおかげで、競艇は非常に盛り上がっています。

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