競艇にはアウト屋がいる?どうして不利なアウトコースを好むのか?徹底解説!

競艇は6艇のボートで順位を争うスポーツです。順位が上位の方が多くの賞金を貰えるため、全ての選手は1位を目指してレースに参加し続けています。さらに、競艇では1位になりやすいコースとなりにくいコースがあり、最も1位になりにくいのは「アウトコース」です。

ということは、全ての選手はアウトコースには入りたがらない、と思いきやそうではない「アウト屋」という選手もいるのです。今回の記事では、「競艇のアウト屋とは?」というテーマで記事を進めていきます。

競艇ではインとアウトがある

 

引用元 https://www.photo-ac.com/

競艇は大きく分けて、1コースから3コースまでの「インコース」と4コースから6コースまでの「アウトコース」に分けられます。インコースの艇は走行距離がアウトコースの艇よりも短くなる関係で、上位争いに食い込みやすい艇だと言われています。

反対にアウトコースに入ってしまった艇は、あまり上位に食い込むことはありません。スタートラインまでの十分な助走距離はある物の、走らなければいけない距離が長くなってしまいますし、コースの設計上インコースの選手たちに中々追いつけないからです。

ただ実は、この「イン」と「アウト」があるから競艇というのは予想が立てにくく面白いスポーツでもあるのです。

どうやってインとアウトが決まるのか?

では、どうやってインコースの選手とアウトコースの選手が決まるのでしょうか?通常のレースでは、各選手に1号艇から6号艇までの番号が割り当てられます。出走と同時に、各選手は自分の好きなコースを選ぶためスタートダッシュを見せ、好きなコースを奪いに行きます。

しかし、ここ近年では1号艇の選手は1コースに、2号艇の選手は2コースに入ることが一般的になってきているようです。

また、競艇選手にも普通の社会人と同じように「先輩・後輩」や「人間関係」、「人脈」などの人同士のつながりはあります。そのため、先輩には勝ちやすいインコースを譲るのが競艇では定石となっているのです。

上位クラスで戦っているベテランの選手たちは、こういった難しい人間関係の中で勝ち抜いてきた選手なのです。

不利なアウトコースを好むアウト屋と呼ばれる人達がいる

 

引用元 https://www.photo-ac.com/

インコースに入って、上位に入賞したほうが貰える賞金額も上がって、さらにグレードの高いレースに参加できます。ということは、順風満帆なレーサー生活を過ごすには、いかにしてインコースに入っていくのか?を考えた方が有利になるはずです。

しかし、競艇の選手の中には自ら好んでアウトコースに行きたがる「アウト屋」という選手も少なからずいるのです。

どうして、アウト屋を続けるのか?理由を解説

では、どうしてアウト屋の選手たちはレースに勝ちにくいアウトコースを好んで選ぶのでしょうか?いくつかの理由があるので、ご紹介していきます。

①新人の時からの癖でそのままアウト屋になるから

アウト屋になる選手の理由1つ目は「新人の時からそうだから」です。殆ど全ての競艇選手は、新人の時は最もアウトの6コースからスタートをさせられます。

そこから段々と頭角を現し、インコースを攻めるようになるのですが、アウト屋になる選手は、その時の癖が抜けず、ずっと6コースを選んでしまう選手もいるようです。

新人の時にはターンなどの技術力も無いため、先輩に迷惑をかけないために6コースになるのですが、その感覚のまま競艇生活を送る選手は、生粋のアウト屋になりやすいです。

②アウトコースの方がスタートしやすいから

アウト屋になる選手の理由2つ目は「アウトコースの方がスタートしやすいから」です。インコースに比べてアウトコースは十分な助走距離があります。長く助走を取るので、スタート時のタイミングが合わせやすいといわれています。アウトコースを進んで選ぶ選手の中には、過去フライングで苦い経験をしたことがある選手もいるようです。

③人間関係が煩わしいから

アウト屋になる選手の理由3つ目は「人間関係が煩わしいから」です。前述したように、競艇の世界でも「先輩・後輩」「上下の関係」「人脈」などの様々な人間関係が交差しています。進んでアウト屋になりたがる選手たちは、これらの人間関係に首を突っ込むことがあまり好きではないようです。

進んでアウトコースを取ることによって、気楽に競艇選手生活を楽しみたいと考えている選手だとも言えます。マイペースに働くサラリーマンの様な気質の選手なのかもしれません。

④捲りで上位に食い込む気持ちよさを知っているから

アウト屋になる選手の理由4つ目は「捲りで抜くことの気持ちよさを知っているから」です。競艇では確かにインコースの方が有利ですが、アウトコースに入ると絶対に勝てないのか?と言われるとそういうわけでもありません。アウトコースから上位を目指すには「捲り」で上位の艇を脅かす必要があります。

外側から、5つの艇を一気にごぼう抜きするそのスタイルは、見ている観客をも魅力する迫力があります。もちろん、インコースの艇に何らかのアクシデントがあり、失速してしまった場合にもアウトコースから捲っていくスタイルのアウト屋は有利になります。

一度、捲りでのごぼう抜きを体験した選手は、何度も同じ体験をしたくなるのかもしれません。

アウト屋として活躍する主な競艇選手

では、アウト屋として活躍する選手には、どんな選手がいるのでしょうか?数少ないアウト屋の選手を挙げてみました。

①阿波 勝哉選手

 

引用元 https://www.tokyo-sports.co.jp/

アウト屋の代表格の選手は「阿波 勝哉選手」です。阿波 勝哉選手は常に6コースを狙いに行くほどの、驚異的なアウト屋です。インコースのコース争いを煩わしく感じられた阿波 勝哉選手は、敢えて6コースからの捲りを狙われ続けています。モーターのチルト角度を3.0に設定し、捲りに命を懸けています。

②小川 晃司選手

 

引用元 https://www.nikkansports.com/

小川 晃司選手も代表的なアウト屋の1人です。小川 晃司選手は阿波選手と異なり、捲り1本での勝負はされません。一般的な艇と同じチルト角度でレースに臨みます。独特のスタートスタイルからとても長い助走をとり、中盤の混戦を制して、捲り差しで一気に1着を狙うスタイルを貫かれている選手です。

チルト角度をつけることは、爆発力が上がる一方で、ターン以外の場面で不利になるため、諸刃の剣のような設定は行われていないそうです。平均的に勝ちにいく選手になります。

③澤 大介選手

 

引用元 http://www.boatrace-tsu.com/

3人目のアウト屋は澤 大介選手です。澤 大介選手のスタイルは阿波選手とほぼ同じスタイルになります。モーターのチルト角度を最大まで上げて、ターン時に一気に捲って5艇を追い抜いていくスタイルになります。

そもそも澤 大介選手は阿波選手の走り方に感化され、アウト屋として活躍されているので、まさに師匠と弟子の様な関係と言ってもいいでしょう。捲りで上位に食い込んだ時の気持ちよさを知っている選手の1人だと言えるでしょう。

競艇にはアウト屋がいる?どうして不利なアウトコースを好むのか?のまとめ

というわけで、今回は競艇にはアウト屋という独特な選手がいて、どうしてアウト屋を好んでしているのか?について詳しく解説してきました。選手それぞれの事情はありますが、多くの選手とは違う感性を持っている選手が多いような印象です。

強いアウト屋がいるから、インコースも緊張感が保たれるため、アウト屋の存在は非常に重要です。今後も、アウト屋に注目して競艇を楽しんでいきましょう。

競艇予想サイトなども活用していけば買い目解説もあったりして、出走表を見るだけで「イン屋」「アウト屋」という特徴も掴めるようになり、予想の幅も広がって競艇での稼ぎも伸びていくのでおすすめですよ。

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